層雲峡ビジターセンター
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窓に降りた霜
2012年12月1日 曇 -9℃(12:20)

 今朝のセンター前の温度計は-13℃をさしていました。 今冬、最低気温の更新となりました。  しかも昨晩から降った雪が20cm弱、寒い中での除雪作業でした。  11月も早くも終わってしまいましたが、結局、昨年と比較して層雲峡の降雪量は+57cmの137cm、積雪深は+33cmの50cmとなりました。(上川町の積雪深は41cm、これは2002年に48cmというのがありますが、約10年ぶりに多い量です)  ここ数年、層雲峡では11月中の降雪は少ないものになっていましたが、前述の数字が本来?の量となります。  黒岳五合目や七合目でも、昨年比約1m以上も多い量となっています。この数字、五合目では統計をとってから約20年ぶり、七合目では約15年ぶりに多い量です。  そんな中、今朝は「窓に霜」がおりていました。 ガラス内外の温度差が大きいほど、できやすくなります。  霜結晶などと呼んでいますが、正式には「窓霜」。 写真は、羽毛状の模様になっていますので「霜羊歯」〜しもしだ、と呼びます。(シダの葉に似ていませんか?)  見ているだけで寒さが増します・・・。

写真:霜羊歯 12/1
ヒレンジャク
2012年12月2日 晴 -9℃(14:00)

 ようやくやってきてくれました。 2010年11月以降、一度も姿を見せていませんでした。  森の中を散策中に見つけましたが「チリチリチリ」と久しぶりに聞く声。  もしやと思い辺りを見回してみると、何とその数200羽ほどの群集でやってきていました。  しかし・・・。 まだ警戒心が強いこともあり、中々近くには寄ってきませんが、写真に収めセンターに戻ってみてみると、あれれ・・・?  「キレンジャク」がいない・・・。「ヒレンジャク」ばかり・・・。  尾の先端が「黄色」いものがキレンジャク。「赤色」がヒレンジャク。いつもは、ヒレンジャクを探すほうが大変なのに、一体どういうことなのでしょうか???  渡ってくる数は年変動が大きいようで、これは、渡り前の餌の量と密接にかかわっているようです。  しかし、待ち焦がれたレンジャク・・・。 よく来てくれました。

写真:ヒレンジャク 層雲峡 12/2
湿雪の層雲峡
2012年12月5日 小雪 -7℃(11:30)

 ここ数年、11月に雨が降ることがあり、積もった雪も解け積雪深も少ないものになっていましたが、今年は11月の後半の夜中に若干降った程度で、昨年までの様相とは違った雪の多い11月になりました。  が、何と昨日雨が降りました・・・。 12月に・・・。あまり記憶にない・・・。  この影響で、降った雪が固まりつつありましたが、地面は水が交じった雪で「グチャグチャ」状態。おまけに、気温が少し緩んだことで、今朝は約10cmの湿雪が降りました。(これから気温が下がると、今度はツルツル路面です)  屋根の雪(氷)も落ち、とんでもなく重い雪に、除雪も一苦労でした・・・。  しかし、12月に雨とは・・・。

写真:層雲峡峡谷と温泉街 12/5
吹雪です
2012年12月6日 吹雪 -7℃(11:20)

 今日も大荒れの層雲峡です。 雪の量はさほど多くはありませんが、風が強い!  路面も昨日の影響で「ツルツル路面」です。 思わず国道を外れ、裏道へと入りました。  幾分走りやすかったですが、暴風が吹き荒れているため、辺りの雪も舞い上がり写真のような視界不良状態です。  くれぐれも慎重な運転で・・・。 12月ともなると、そろそろ路面も安定してきますが(油断は禁物ですが)、先日のように雨が降って、本日のように早朝センター前温度計で−14℃ともなると、路面も大変滑りやすくなります。  ちなみに、写真中央上部の赤と白の矢印は何かお分かりですか?本州の方によく聞かれるのですが、道路の路肩の位置を意味しています。本日のように視界が悪く、道路と道路外の境目がわからない場合は、この矢印を目印にして運転をします。  この矢印からそれると道路から「落ちてしまう」か「雪山に突っ込み」ます。前方の視界がまったく効かない場合は、頼りになる印なのです。 その名も「視線誘導標」です。

写真:視界不良の道路 12/6
まだ眠っていないようです
2012年12月6日 吹雪 -7℃(13:00)

 てっきりエゾシカの足跡と思い近寄ってみましたが、うっすらと雪が被ったところを手で掃いてみると、しっかりと「ヒグマ」の爪痕がありました。  まだ「冬ごもり」をしていないようです・・・。 そろそろ、その時期ではありますが。  足跡から推測するとまだ若い熊のようで、斜面から降りてきて平らな場所に立った後に、再度斜面を駆け上がっていったようです。  平らな場所は相当の積雪があり、渡ることをやめて?また同じ場所へ戻って行ったようです。  既に11月からスノーシューで森の中に入っていますが、まだ笹などが完全に雪の中に入っていないことで、場所によっては大変に歩きづらい所もあり、ヒグマのことも踏まえて、もう少しスノーシューは時間を空けたほうが良いかもしれません・・・。

写真:ヒグマ足跡 12/6
じゃ〜んぷ
2012年12月8日 曇 -5℃(14:00)

 ひさ〜しぶりに穏やかな層雲峡です。 しかし・・・寒い!早朝センター前温度計で−18℃をさしていました。  これだけ穏やかな日は滅多にないこと、早速情報収集に出かけました。  昨日までの強い風の影響で雪面は硬くなっており、スノーシューで平坦な場所を歩くには最高の日です。  すぐさま「エゾリス」を見つけました。が・・・、向こうもこちらを察知したようで、いきなり木から木へと飛び移り、ジャンプの連続です。  あきらめたようで、今度は凄まじい勢いで木を駆け下りてきましたが、そこで目がばっちりと・・・。  すぐさま地面に降りて、またまた凄まじい勢いで走っていきました。  なにもする気はないのですが・・・。

写真:1エゾリスじゃ〜んぷ 2目と目が・・・ 3雪面が硬くしっかりと足跡がつきました 12/8
ヤマセミに出会いました
2012年12月8日 曇 -5℃(14:40)

 「ケッケッ」「キャッキャッ」と上空をふわふわ飛びながらの鋭く甲高い声。  一ヶ月前からその姿を目撃していましたが、いかんせんかなりの「警戒心」がある野鳥、ようやくカメラに収まりました。  この日は、枝先に止まり川の中の魚を「ダイビング」して捕らえていました。  いつも散策する場所ですが、「ヤマセミ」を見かけることはありませんでした。  ヤマセミが住める環境になってきたのでしょうか? そうであればうれしいことですが・・・。  それにしても目立つ冠羽です。

写真:ヤマセミ雄 12/8
幻日
2012年12月12日 曇 -8℃(11:30)

 9日〜10日にかけて、上川町やここ層雲峡で記録的な大雪に見舞われました。  2日間にかけて、約1mもの降雪があり、積雪深も層雲峡で144cm(昨年35cm)、上川町で117cm(昨年27cm)と、特に上川町は12月では観測史上最も多い量となりました。  本日はまた穏やかな日に戻りましたが、早朝「幻日」が現れました。  「縦の虹」に見えますが、太陽の光が大気中の氷の結晶で屈折し、一ヶ所に集まって光って見える現象です。  気象現象が揃えば、稀に見られるようです。(今年の2月にも同様の場所に現れました)  幻日を撮影していると、目の前に「コガラ」が。 雪の中に顔をうずめて、餌探しでしょうか?  しかし、何も見つからず一端そばに寄ってきましたが、すぐさま飛んで行ってしまいました。  この「コガラ」、野鳥の中でも特に「人慣れ」した鳥です。この大雪の影響で、中々餌にありつけないのでしょう・・・。

写真:幻日 コガラ 12/12
エゾシカの雪漕ぎ(ゆきこぎ)
2012年12月13日 晴 -9℃(14:00)

 エゾシカの足跡(雪漕ぎ)がありましたが、先日の大雪の影響でスノーシューで歩くことも大変です。  シカも苦労して川に向かった跡がありましたが、併走してみると前方に雌ジカがいました。  まだ「就寝中?」だったようですが、立ち上がり逃げていきました。そばに寄ってみると、写真の一番最後の上部付近、やや黒くなっていますが、どうやら深い雪の中で歩き疲れて休んでいたようです。  本日はエゾシカの足跡がたくさんありましたが、どれもこれも「川」に向かっているものばかり・・・。  水を飲むためか?と思い、川に向かってみましたが、何と水を飲んでいるのではなく、雪の重みで川に持たれかかった枝の樹皮を食していました。  やはり、深い雪の中で生きていくことは、あのか細い足では大変なようです。

写真:エゾシカ足跡 12/13
イイズナ登場
2012年12月15日 曇 -8℃(11:40)

 全身真っ白な「イイズナ」です。 夏は背が茶色、冬は全身が白くなります。 「エゾオコジョ」と似ていますが、大きさが違うことと、オコジョも冬は全身が白くなりますが尾は黒、イイズナは尾も真っ白です。  気性が荒く、動きは極めて俊敏、主食はネズミ類ですが、小鳥や死肉なども食します。  体長は約15cm、尾は約1cm、体重は約100gと小さいですが、時には「ウサギ」や「カモ」を狙うこともあり、捕殺能力が優れています。  しかし、何ともかわいい「イイズナ」でした。

写真:イイズナ 12/15
オオアカゲラの舞
2012年12月15日 曇 -4℃(15:20)

 久しぶりに「オオアカゲラ」に出会いました。 やはり「オオ」と付くぐらい立派な野鳥です。  時にはクマゲラ並みの採餌痕を残すと言われていますが、さすがに太く長い嘴です。  いつも思うのですが、あれだけの勢いのある突きで、頭がふらふらしないのでしょうか?  まだ「ヒレンジャク」もいました。 が・・・その数5羽。そろそろ移動したかもしれません。

写真:オオアカゲラ雄、ヒレンジャク 12/15
大丈夫でした!
2012年12月21日 小雪 -10℃(10:10)

 窓に「バーン」となにかがぶつかる音。 いってみると、窓の下に「ゴジュウカラ」がうずくまっていました。  脳しんとうを起こしているようです。 辺りを「キョロキョロ」と見回していますが、中々飛んでいく気配がありません・・・。  しばらくすると、近くの枝まで何とか飛び移りましたが、またそこでも「キョロキョロ」。  いくらか体が揺れているようです。 まだぶつかった衝撃が残っているのでしょう。  5分程経過した後、元気に林の中に消えていきました。  一年間で、こういった状況を何度か目にしますが、大半は首が折れて残念な光景がありましたが、今回は無事に飛んで行ってくれました。

写真:雪の中にうずくまるゴジュウカラ 12/21
フロストフラワー
2012年12月24日 快晴 -20℃(11:00)

 いや〜しばれました・・・。 早朝センター前の温度計で−26℃、現在も−20℃あります。今冬最低気温の更新です。  これだけ寒いと、雪や氷の造形が出来上がっていると思い、層雲峡の散策名所「紅葉谷」へ行ってきました。  やはりできていました。 「フロストフラワー」(氷の華)と「霜柱」。  もっとよく観察したかったのですが、あまりの寒さにシャッターもうまく押せません・・・。  数枚撮影した後、そそくさと退散してきました。 それにしても、寒い・・・。 *フロストフラワー〜空気中の水蒸気が石などの表面に付いて凍りつき、花びらのような形に成長したもの。 *霜柱〜地中の水分が毛管現象によって地表にしみだし、柱状に凍結したもの。

写真:氷の華(上・中) 霜柱(下) 12/24
そんなに見つめられても・・・
2012年12月24日 快晴 -20℃(12:00)

 写真は数頭ですが、全体では約15頭の群れでした。 じ〜っと見つめられています。  決して何もするつもりはありません・・・。 写真を撮ったら帰りますので、どうか威嚇しないで下さい。  ・・・と言いつつ何とか横を通って戻って来れました。しかし、う〜ん・・・やはり至近距離では怖い!  特に、今回は「仔ジカ」連れのお母さんもいましたので、向こうも戦闘態勢万全のように見えました。

写真:エゾシカの群れ 二枚目の右側のエゾシカは中々「悪い顔」をしています。 12/24
雪をペロペロ
2012年12月29日 晴 -12℃(15:20)

 「ヤマゲラ」に出会いました。 大抵は、木の幹を突付いている音や鳴き声でまず見つけますが、今日は木を見上げたその場にいました。  木を突付いていないため、何をしているのかなあ〜と観察していましたが、何と雪をペロペロなめていました。  う〜ん、よほど喉が渇いていたのでしょうか?

写真:ヤマゲラ雄 12/29
エゾユキウサギの休憩
2012年12月29日 晴 -12℃(15:30)

 かれこれ「エゾユキウサギ」を追って、一ヶ月にもなるでしょうか?  その姿は何度も見かけるのですが、いかんせん「足が速すぎる」ため、中々カメラに収まりません。  こちらの気配を察知すると、猛然と走って逃げてしまいます。  本日は場所を変えてみましたが、とりあえず足跡を辿ってみると、なんとなんと、前方約1mのところで休憩をしていました。  あまりの保護色のため、まったく気付きませんでした・・・。  さすがにこの短い距離、相手も一瞬ひるんだようですが、瞬く間に逃げていきました。  今年は雪が多く、ウサギも深い雪の中で歩き疲れて休んでいたのでしょう。  エゾシカやウサギだけではなく、色々な動物達も今年は苦労の年となりそうです。

写真:エゾユキウサギの休憩跡 12/29
逃げろ〜
2012年12月29日 晴 -12℃(15:40)

 本当に本当に何もするつもりはないのですが・・・。  こちらの姿を見かけると「またアイツか〜」と言わんばかりに、深い雪を掻き分けて、とにかく逃げる〜逃げる〜。  とうとう深い水の中で、お腹も浸かりながら対岸へと逃げていきました。  そんなエゾシカの姿を観察しながら、今日は「エゾクロテン」「イイズナ」「エゾリス」などなどの動物の足跡をたくさん見ることができました。  今冬は雪が多く、しかも寒い・・・。 しかし、少しでも歩くと体はポカポカになります。  皆さんもスノーシューを履いて、森の中に入って見ませんか?

写真:逃げる雄ジカ 12/29
今年も一年ありがとうございました
2012年12月30日 曇 -3℃(13:00)

 今年もまた大勢の方にご利用をいただきまして誠にありがとうございました。  来期につきましても、さらに皆様方に親しんでいただける施設を目指し職員一同努力して参ります。  また、皆様方の自然体験のお手伝いが少しでもできるよう重ねて努力していきたいと思っております。  今年は天候に悩まされた年でした・・・。 何と只今のセンター前の気温は−3℃、生ぬるい風が吹いており、これから大荒れの前兆でしょうか?  この時期に、これだけ高い気温もまた珍しいことです・・・。あまり荒れなければ良いのですが。  でもでも、またまた、さらにさらに「情報収集」にも力を入れていきたいと思っておりますので、引き続きセンターのホームページも宜しくお願い致します。  来年も皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。また笑顔でお会いできる日を楽しみにしております。  一年間ありがとうございました。 *年末年始につきましては、12月31日から1月5日までの間、休館とさせていただきます。大変ご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご了承下さいませ。

写真:樹洞から出てきてまだ「ボーッと」しています エゾモモンガ 12/30