ビジター山だより

お知らせ

2023-06-21 15:40

気温 24

白雲岳
2023-06-21

 白雲岳山頂直下の残雪は例年より少し少なめではありますが、夏道はまだ雪の下です。GPSに頼って夏道をそのまま進むと、山頂直下で雪壁となり、そこを避けて岩登りをすることになります。危険であると同時に植生を踏みつけることにもなりますので、残雪期ルートを通るようにしてください。
 残雪期ルートは、火口底から火口壁に取り付く手前で、右手のスノーリッジ(*)へ登り、リッジの尾根伝いに山頂へ向かいます。下降時は滑落に注意してください。

(*)急斜面の風下側にできる雪庇が解け残ったもので、尾根のような形をしていることから、スノーリッジ(雪の尾根)と呼ばれる。


写真 白雲岳直下の雪壁 白雲岳山頂から登山道俯瞰 6月21日

赤岳コースの雪渓

2023-06-21 15:20

気温 25

 道道銀泉台線は6月20日に開通し、赤岳方面へのアクセスが可能になりました。とはいえ登山道の半分以上はいまだに雪に覆われており、アイゼン・ピッケルなどの積雪期の登山装備が必要な状況です。
 本日午前中に第一花園上部で滑落事故があり、男性一名がヘリコプターで搬送されました。足下にはチェーンスパイクを付けていたようですが、チェーンスパイクはアイゼンではありません。滑り始めたらピッケルなしでは滑落停止は難しいので、雪上歩行に自信のない方は、雪解けを待ってから登山することをお勧めします。

 登山道の残雪状況
第一花園:手前の沢筋から上部の見晴らし台まで全面雪
第二花園:全面雪
第三雪渓:全面雪
第四雪渓:最上部で一部登山道が出ている以外は全面雪

写真 第一花園上部 第三雪渓下 6月21日

黒岳五合目のお花

2023-06-21 11:55

気温 22

今日は晴天の中、ロープウェイとリフトに乗って黒岳五合目と七合目登山口に行ってきました。
今、黒岳五合目のロープウェイ黒岳駅周辺では高山植物のお花たちがきれいに開花しています。
ウコンウツギにチングルマ、ミヤマキンポウゲ、エゾムラサキツツジなどが真っ盛りです。
何と、高松台ではまだチシマザクラが!ほんの数輪しか咲き残っていませんでしたが、黒岳を
バックに今年最後の桜を楽しんできました。

リフト下ではエゾコザクラやチングルマの群生が楽しめます。
七合目にある散策路「黒岳カムイの森のみち」はまだオープンしていませんが、七合目の売店
は元気に営業中です!飲み物も販売しているので、雄大な景色を楽しみながら一息つくのもオ
ススメです。

写真:ウコンウツギ、チングルマ 6/21

黒岳残雪状況

2023-06-19 15:00

気温 16

 黒岳は6月24日に山開きを迎えますが、今日現在、ルートを示すマーカーもなく、登山者がそれぞれの判断で雪面をショートカットして歩いています。ブッシュも出てきて歩きづらい状態です。山開き前に雪面の雪切りやルートのマーキングを行う予定ですので、慣れた方以外は山開きを待って入山した方が良さそうです。アイゼンやピッケルなどの滑り止めの携行をお勧めします。

 登山道の残雪状況
七合目〜九合目下:コースの大半が残雪に覆われている。
九合目〜山頂:九合目道標上に20mほどの急斜面があり、最上部のマネキ岩上部に100mほど雪が残っている。この二箇所以外にも細かく分断された残雪が数ヶ所ある。
石室〜赤石川徒渡点:登山道は大部分が雪に覆われている。徒渡点は蛇籠が露出し始めているが、厚みのありそうな箇所を選んでスノーブリッジを渡って行ける状態。スノーブリッジの上を渡る場合は、厚みをよく確認すること。

写真 八合目下の斜面 赤石川徒渡点 6月19日

沼ノ平

2023-06-16 9:30

気温 21

 愛山渓温泉から沼ノ平へ上る通称「三十三曲がりコース」は雪解けがすすみ、沼ノ平分岐までほとんど雪を踏まずに歩けます。沼ノ平湿原は半月沼付近に100メートルほど雪田が残っていますが、それ以外は六ノ沼まで残雪はありません。半月湖付近の雪田上からは、雪解け水で水量が増えた池塘やケルミ・シュレンケ複合体を観察することができます(写真参照)。
 三十三曲分岐からイズミノ沢伝いに滝ノ上分岐まで上る通称「滝コース」は登山道法面の崩落のため通行止めが続いています。愛山渓温泉では、愛山渓倶楽部が営業中で、宿泊・日帰り入浴とも可能です。登山口には携帯トイレ回収ボックスが設置してありますので、携帯トイレの携行をお願いします。

写真 半月沼付近のケルミ・シュレンケ複合体 六ノ沼からの眺望 6月15日